樺沢紫苑先生『覚えない記憶術』出版記念講演会

昨年の4月に発売され、15万部のベストセラーになった『読んだら忘れない読書術』。

この続編として出版されたのが『覚えない記憶術』。

今年の1月に発売されたばかりにも関わらず、すでに4万部も売れているそうです。

そんな話題の本の出版記念講演会(しかもご著書付き!)とのことで、楽しみに参加しました。

 

今回のセミナーは

1. 『覚えない記憶術』著者の樺沢紫苑先生のご講演

2. 山口拓朗さんのプチセミナー

3. 樺沢先生X山口さんの対談

というプログラムで行われました。

このブログでは、樺沢先生のご講演をまとめました。

 

著者の樺沢紫苑先生は、札幌医大ご出身の精神科医。

医大受験や、医師国家試験対策のために、膨大な量の知識を記憶しなければなりませんでした。

この時から培ってきた記憶法や、医師になった後のアルツハイマー病の研究で得た知識の記憶を辿ることで、『覚えない記憶術』の構想を練ったそうです。

ご著書の章立てに従って、お話が進められました。

 

第1章 『覚えない記憶術』で得られる3つのこと

1.脳の衰えや認知症を防ぐ

2.成績が良くなり、試験に合格する

3.自己成長が猛烈に加速する

 

第2章 無理に詰め込まなくていいアウトプット記憶術

「アウトプット」というのが、『覚えない記憶術』の重要なキーワードです。

アウトプットは2つに分かれており、1つは「書きまくり記憶術」、もう1つは「ストーリー化記憶術」です。

 

「書きまくり記憶術」については、樺沢先生が最近合格された、ウイスキー検定2級のエピソードがありました。2週間の勉強期間で、ボールペン5本(実際には最後の一週間で4本)を消費するほど書きまくったとのことでした。

 

「ストーリー化記憶術」意味記憶(断片化された事象の記憶で、覚えにくく忘れやすい)をエピソード記憶(出来事の記憶。覚えやすく、忘れにくい)に変換するためにストーリー化が必要です。

ストーリー化する方法として最も効果的な記憶術は、家庭教師記憶術、勉強会記憶術があります。

特に、勉強会記憶術は、樺沢先生ご出身の札幌医大の医師国家試験合格率の高さを支えているそうです。(学生の全員が勉強会に所属し、医師国家試験対策を行うそう)

 

第3章 記憶力に頼らず成果を最大化する記憶力外記憶術

もともとの記憶力に頼らない記憶力外記憶術は、大きく分けて2つあります。

1つは「事前準備記憶術」、もう1つは「ベストパフォーマンス記憶術」です。

 

「事前準備記憶術」について。

記憶には4つのステップ、すなわち「理解」「整理」「記憶」「反復」があります。

このうち「理解」と「整理」が事前準備に相当します。

記憶は準備が9割、とのことで、「理解」と「整理」をすることで記憶する量を減らすことができます。

 

第4章 感情が動くと記憶が強化される「感情操作記憶術」

「ほどよい緊張記憶術」適度な緊張は、普段よりも良い結果を引き出します。

「楽々記憶術」勉強嫌いの人は、楽しく勉強できるように工夫すると良いそうです。

 

第7章 脳の老化を予防する「生活習慣記憶術」

健全な記憶力を持ち、歳を取っても頭脳明晰でいるためには、「脳にいい生活習慣」をする必要があります。

ここで重要なのは、「運動」と「認知症にならない生活習慣」を意識することです。

 

脳を活性化するための具体的な運動方法は

1回1時間以上の有酸素運動を週2~3回が効果的です。

また運動の内容はランニングマシンで走ると言った単純なものではなく、複雑な状況、すなわち外を走る、特に野山、自然の中を走るトレイルランは、脳を活性化する効果が非常に高いそうです。

 

認知症にならない生活習慣は

生活習慣病を予防する

禁煙する

バランスの良い食事をする

良い睡眠、仮眠をとる

「合わせ一本」で認知症を防ぐ:

「運動」を基本としながら、「食事」にも気をつけ、読書をしたり、人と会ったりするなどの脳を活性化する生活習慣、そうした活動を総合して行う。

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『覚えない記憶術』という魅力的なタイトルに惹かれて受講した今回の出版記念セミナー。

 

覚えるためには事前準備が必要で、記憶を定着させるには、「アウトプット」、特に人に教えるのが良いということが強烈に頭に残りました。知らないからと尻込みせず、知らないからこそ勉強してどんどんアウトプット(教えて)していきたいと思いました。